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国の税収58兆円越え。なぜ?景気回復の実感が薄い理由

2017/ 11/ 30
                 
昨日(11/29)財務省が来年度の国の税収が58兆円を超える見通しとなったと発表しました。
国の税収推移

これは27年振りの高水準でバブル期に並ぶ。

財務省は、今年度の税収をもとに今後の成長率などを考慮して来年度の税収見積もりを算出しています。

今年度の税収は57兆7120億円と昨年度を3%上回ってます。

ゆるやかな景気回復が続いていることから来年度の税収は58兆円を超える見通しであるとのこと。


国税・所得税・法人税の推移


【国の税収(一般会計税収)】
2008年度 44.3兆円
2009年度 38.7兆円
2010年度 41.5兆円
2011年度 42.8兆円
2012年度 43.9兆円
2013年度 47.0兆円
2014年度 54.0兆円
2015年度 56.3兆円
2016年度 55.9兆円
2017年度 57.7兆円
2018年度 58兆円超の見通し

安倍政権が発足して以来、一番高い税収となります。

アベノミクスについては賛否両論ありますが、所得税も法人税も緩やかながら右肩上がりとなってますので一定評価は出来るものと思います。

但し、バブル期に並ぶといっても前提が大きく異なっていることに注意する必要があります。

1990年の税収60.1兆円のうち消費税は4.6兆円。
1991年の税収59.8兆円のうち消費税は5.0兆円です。

一方の2017年の税収57.7兆円は消費税が17.1兆円を占めています。

所得減税はあったものの、ピークの91年の所得税が26.7兆円。

2009年の12.9兆円から緩やかに右肩上がりとなっているものの2017年でも17.9兆円。

このあたりが、景気回復の実感が薄い原因となっているんでしょうね。。。

また、2013年度の47.0兆円から2014年度54.0兆円に大幅増となっているのは消費税が5%から8%となったことが要因です。

消費税1%当たりの税収は(8%への)増税前は2.16兆円であったものが、2014年には2.0兆円まで減少してます。

これは駆け込み消費の影響もありますが、増税による消費落ち込みと見ることができます。

その後、消費税1%当たりの税収は2015年には2.175%まで回復してます。

しかし、消費税収の総額が

2015年度 17.4兆円
2016年度 16.8兆円
2017年度 17.1兆円

と足踏みしていることから、消費が盛り上がっていない結果であると税収面からも判断できると思います。


【所得税】
2008年度 15.0兆円
2009年度 12.9兆円
2010年度 13.0兆円
2011年度 13.5兆円
2012年度 14.0兆円
2013年度 15.5兆円
2014年度 16.8兆円
2015年度 17.8兆円
2016年度 17.7兆円
2017年度 17.9兆円

【法人税】
2008年度 10.0兆円
2009年度 6.4兆円
2010年度 9.0兆円
2011年度 9.4兆円
2012年度 9.8兆円
2013年度 10.5兆円
2014年度 11.0兆円
2015年度 10.8兆円
2016年度 11.1兆円
2017年度 12.4兆円
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