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2017年訪日外国人のインバウンド消費が4兆4,162億円。宿泊施設キャパオーバーでこれ以上の受入れはトラブルのモト
2018/ 04/ 09先月、観光庁(国土交通省)が訪日外国人消費動向調査の確報を発表してます。
2017年の訪日外国人客は2,869万人に達し、消費額は4兆4,162億円。
人数で+19.4%、金額で+17.8%と2ケタの伸びで絶好調の様子です。
訪日外国人が日本で消費する金額の内訳は
1位 中国 1兆6,947億円(構成比 38.4%)
2位 台湾 5,744億円( 同 13.0%)
3位 韓国 5,126億円( 同 11.6%)
4位 香港 3,416億円( 同 7.7%)
5位 アメリカ2,503億円( 同 5.7%)
この上位5カ国で8割近くを占めてます。
中でも中国はダントツで1位と4割近くを占めてます。

中国人観光客の爆買いが沈静化し、1人当たりの金額は15万3,921円と2年連続して減少したものの、訪日の人数が2割近く増加したので単価の減少を数量でカバーしたってトコです。

訪日外国人旅行客が日本で落としてくれた「お金」であるインバウンド消費。
2011年には8,135億円だったのがアレヨアレヨって間に4兆4,162億円。
この6年で5倍、実に3兆6,000億円以上も増加してます。

政府の「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」によると
東京オリンピック・パラリンピック開催の2020年には、このインバウンド消費を8兆円とする目標だそうです。
日本の百貨店売上が、全社合わせても年間6兆円弱なので、これはデカい。
なんと、その際の訪日外国人客は年間4,000万人となるらしいです。
これから、さらに1,000万人以上の増加を見込んでいるという強気?な目標ですが、ここのところ毎年400~500万人増えているので無理な目標とは言えなくなってます。
ちょっと前までは、インバウンド消費を増やすためには、アメリカやヨーロッパ(EU)等の先進国からの訪日客を如何に取り込めるかって言われてましたが、今や様変わりです。
何と言ってもこれからもヤッパリ「中国」でしょうね。
国家間では数多の問題を抱えてこじれてますが、民間同士は問題なく取り込めてます。
中国は、人口が14億人とケタ外れに大きい。
アメリカはさすがに3億人以上の人口がいますが、ヨーロッパは最大のドイツでも8000万人、イギリスもフランスも6000万人台でタイよりも少ない。。。
日本は欧米からは距離が離れている。ぶっちゃけ遠すぎる。
日本にくるのに時間がかかる上、飛行機代も高いので欧米客を取り込むのはちょっと厳しいと思います。
それに比べて中国は近いので上手く取り込めば高いリピート率も期待できます。
まあ、いつ何時、お隣の反日国家のように国策で中国観光客の「渡航制限」という憂き目に遭うかというリスクは抱えてますが・・・
そもそも、インバウンド消費の2位台湾は人口が2300万人にもかかわらず訪日客は456万人と単純計算で約2割が日本に来ている計算です。
また、4位の香港に至っては人口740万人に対して訪日客は223万人と人口の3割が来日している計算です。
韓国も14%と非常に高く、数値上は親日と言えます・・・
この3か国の訪日リピート率がハンパないことの証です。
ちなみに2016年に日本人が海外へ行った人数は1712万人。
人口が1億2700万人弱なので、その比率は13.5%くらい。

台湾、香港、韓国の訪日率が如何に高いかわかります。
一方の中国は年々増加しているとは言えわずか0.5%。
伸びしろは限りなく大きい。
欧米は軒並み1%以下です。
・アメリカ 0.4%
・ドイツ 0.2%
・イギリス 0.5%
・フランス 0.4%
そんなこんなで、中国観光客を取り込むのが手っとり早い上に、「爆買い」がおさまった後も、1人当たりの旅行消費金額も230,382円とトップ。

1人当たり旅行消費額は
1位 中国 230.382円
2位 オーストラリア 225,845円
3位 英国 215.392円
4位 スペイン 212,584円
5位 フランス 212,442円
その他、主な国の金額は
アメリカ 182,071円、ドイツ 182,207円、香港 153,055円、台湾 125,847円
韓国 71,795円・・・などなど
これからも中国の中流層は飛躍的に増加するため、海外旅行へ行く人も増加します。
台湾、香港、韓国並みとまでいかなくても、現在の0.5%が5%となるだけで現在の約10倍となる計算です。
今の1兆6,947億円がナント16兆円w
中国人観光客数は現在735万人なので7000万人www
こりゃ宿泊施設がないので無理ですな・・・・
なんと言っても現在、既に宿泊施設が足りなくなってきていて、「民泊」を推進しようとしてますがトラブルが続出。。殺人にまで発展したケースも出てきてます。
そこまでいかなくても、ある日突然、自分が住んでいるマンションが「民泊施設になったら」って思うと確かにイヤです。
せっかくのオートロックも意味がなくなるし、文化の違いは埋めがたいモノがあると思います。
日本人なら当たり前の「常識」でも外国人は「そんなの知らない」ことなんて
山ほどあるでしょうし・・・
知らない外国人が毎日入れ替わり立ち替わり入ってくる・・・
夜中騒いだり、ゴミを放置したりってのは、住人なら「近所の目」がブレーキとなってますが、1泊限りの外国人には関係ないですから。
外国人観光客の受け入れが整っていない場所が多いのに大挙して押し寄せてきたらトラブルになるのは当然でしょう・・・
例えば、最近多いのが、通勤時間に道路で地図を広げてる観光客
横幅イッパイに並んで歩く観光客。。。はっきり言って邪魔です。
観光用に出来ていない日本の歩道はせまいため、当然そうなりますね・・・
また、何年かぶりに家族向けの沖縄にある某リゾートホテルに泊ったら
外国人観光客がメチャ多かった。
別に悪さするわけじゃないけど
うるさい・・・(これは確実)
なんか廊下にオシッコの臭いがする・・・(日本人の仕業かもしれませんが)
日本国内で突如として大量のお金を落としてくれる存在の訪日外国人客。
ありがたい存在であることはわかります。
しかしその分、マイナスもデカイ
万が一、中国人観光客が7000万人きたらどーなるんでしょう?
民族的には台湾や香港と同じハズなので、あり得ないハナシではないです。
ポテンシャルも限りなく大きいが、リスクもデカイ。
これからドンドン日本の田舎にも外国人旅行客が訪れることになると思います。
その時、双方が「こんなハズじゃなかった」とならないような対策が必要でしょうね。
誰がエラい人が考えてくれているのかな?
2017年の訪日外国人客は2,869万人に達し、消費額は4兆4,162億円。
人数で+19.4%、金額で+17.8%と2ケタの伸びで絶好調の様子です。
訪日外国人が日本で消費する金額の内訳は
1位 中国 1兆6,947億円(構成比 38.4%)
2位 台湾 5,744億円( 同 13.0%)
3位 韓国 5,126億円( 同 11.6%)
4位 香港 3,416億円( 同 7.7%)
5位 アメリカ2,503億円( 同 5.7%)
この上位5カ国で8割近くを占めてます。
中でも中国はダントツで1位と4割近くを占めてます。

中国人観光客の爆買いが沈静化し、1人当たりの金額は15万3,921円と2年連続して減少したものの、訪日の人数が2割近く増加したので単価の減少を数量でカバーしたってトコです。

訪日外国人旅行客が日本で落としてくれた「お金」であるインバウンド消費。
2011年には8,135億円だったのがアレヨアレヨって間に4兆4,162億円。
この6年で5倍、実に3兆6,000億円以上も増加してます。

政府の「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」によると
東京オリンピック・パラリンピック開催の2020年には、このインバウンド消費を8兆円とする目標だそうです。
日本の百貨店売上が、全社合わせても年間6兆円弱なので、これはデカい。
なんと、その際の訪日外国人客は年間4,000万人となるらしいです。
これから、さらに1,000万人以上の増加を見込んでいるという強気?な目標ですが、ここのところ毎年400~500万人増えているので無理な目標とは言えなくなってます。
ちょっと前までは、インバウンド消費を増やすためには、アメリカやヨーロッパ(EU)等の先進国からの訪日客を如何に取り込めるかって言われてましたが、今や様変わりです。
何と言ってもこれからもヤッパリ「中国」でしょうね。
国家間では数多の問題を抱えてこじれてますが、民間同士は問題なく取り込めてます。
中国は、人口が14億人とケタ外れに大きい。
アメリカはさすがに3億人以上の人口がいますが、ヨーロッパは最大のドイツでも8000万人、イギリスもフランスも6000万人台でタイよりも少ない。。。
日本は欧米からは距離が離れている。ぶっちゃけ遠すぎる。
日本にくるのに時間がかかる上、飛行機代も高いので欧米客を取り込むのはちょっと厳しいと思います。
それに比べて中国は近いので上手く取り込めば高いリピート率も期待できます。
まあ、いつ何時、お隣の反日国家のように国策で中国観光客の「渡航制限」という憂き目に遭うかというリスクは抱えてますが・・・
そもそも、インバウンド消費の2位台湾は人口が2300万人にもかかわらず訪日客は456万人と単純計算で約2割が日本に来ている計算です。
また、4位の香港に至っては人口740万人に対して訪日客は223万人と人口の3割が来日している計算です。
韓国も14%と非常に高く、数値上は親日と言えます・・・
この3か国の訪日リピート率がハンパないことの証です。
ちなみに2016年に日本人が海外へ行った人数は1712万人。
人口が1億2700万人弱なので、その比率は13.5%くらい。

台湾、香港、韓国の訪日率が如何に高いかわかります。
一方の中国は年々増加しているとは言えわずか0.5%。
伸びしろは限りなく大きい。
欧米は軒並み1%以下です。
・アメリカ 0.4%
・ドイツ 0.2%
・イギリス 0.5%
・フランス 0.4%
日本が観光立国として中国観光客を積極的に誘致したらどうなるか?
そんなこんなで、中国観光客を取り込むのが手っとり早い上に、「爆買い」がおさまった後も、1人当たりの旅行消費金額も230,382円とトップ。

1人当たり旅行消費額は
1位 中国 230.382円
2位 オーストラリア 225,845円
3位 英国 215.392円
4位 スペイン 212,584円
5位 フランス 212,442円
その他、主な国の金額は
アメリカ 182,071円、ドイツ 182,207円、香港 153,055円、台湾 125,847円
韓国 71,795円・・・などなど
これからも中国の中流層は飛躍的に増加するため、海外旅行へ行く人も増加します。
台湾、香港、韓国並みとまでいかなくても、現在の0.5%が5%となるだけで現在の約10倍となる計算です。
今の1兆6,947億円がナント16兆円w
中国人観光客数は現在735万人なので7000万人www
こりゃ宿泊施設がないので無理ですな・・・・
なんと言っても現在、既に宿泊施設が足りなくなってきていて、「民泊」を推進しようとしてますがトラブルが続出。。殺人にまで発展したケースも出てきてます。
そこまでいかなくても、ある日突然、自分が住んでいるマンションが「民泊施設になったら」って思うと確かにイヤです。
せっかくのオートロックも意味がなくなるし、文化の違いは埋めがたいモノがあると思います。
日本人なら当たり前の「常識」でも外国人は「そんなの知らない」ことなんて
山ほどあるでしょうし・・・
知らない外国人が毎日入れ替わり立ち替わり入ってくる・・・
夜中騒いだり、ゴミを放置したりってのは、住人なら「近所の目」がブレーキとなってますが、1泊限りの外国人には関係ないですから。
外国人観光客の受け入れが整っていない場所が多いのに大挙して押し寄せてきたらトラブルになるのは当然でしょう・・・
例えば、最近多いのが、通勤時間に道路で地図を広げてる観光客
横幅イッパイに並んで歩く観光客。。。はっきり言って邪魔です。
観光用に出来ていない日本の歩道はせまいため、当然そうなりますね・・・
また、何年かぶりに家族向けの沖縄にある某リゾートホテルに泊ったら
外国人観光客がメチャ多かった。
別に悪さするわけじゃないけど
うるさい・・・(これは確実)
なんか廊下にオシッコの臭いがする・・・(日本人の仕業かもしれませんが)
日本国内で突如として大量のお金を落としてくれる存在の訪日外国人客。
ありがたい存在であることはわかります。
しかしその分、マイナスもデカイ
万が一、中国人観光客が7000万人きたらどーなるんでしょう?
民族的には台湾や香港と同じハズなので、あり得ないハナシではないです。
ポテンシャルも限りなく大きいが、リスクもデカイ。
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