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クールジャパン 専務のセクハラ。投資案件の一覧と収支の解説。

2017/ 07/ 07
                 
今週(7/4)、テレビで「クールジャパン機構でセクハラか、複数の女性職員が訴え」ってニュースやってました。

日本の文化や商品を海外に売り込む官民ファンド「クールジャパン機構」で、複数の女性社員が経済産業省から出向していたキャリア官僚ら男性2人からセクハラ行為を受けたと訴えていることがわかりました。
被害を訴えた女性側の代理人弁護士によりますと、「クールジャパン機構」の専務は去年7月、都内のカラオケ店に懇親会と称して女性社員4人を誘い、くじを引かせました。
当たりくじは「機構関係者とのワインディナー」とされ、ハズレくじは「機構関係者に手作りプレゼント」を渡すよう書かれていました。
さらに専務は、くじの内容を実行するよう求めましたが、女性社員が機構のセクハラ相談窓口に申し出たため、実行されなかったということです。
この専務は外資系金融機関出身で、現在も投資部門の責任者を務めています。
また、複数の女性社員がおととしの夏、経済産業省から出向していたキャリア官僚で当時の専務執行役員から太ももを触られたなどと主張しています。
女性社員らは窓口へ相談後も機構側が十分な対応をしなかったため、労働組合を結成し、協議を求めています。クールジャパン機構は女性からの訴えがあったことを認めた上で、「労働組合側と協議する方向で調整します」としています。



すぐさまネットでは
現在も投資部門の責任者を務めている外資系金融機関出身の専務と2015年当時の経済産業省から出向していた専務は誰かって調査し、絞られつつあるようです、笑。
相変わらず、仕事が早い!

手書きのくじの画像まで晒されてました。
その役員と一緒に「ワインディナー」や「ジブリの大博覧会」に行くっていうのがくじの「当たり」で、さらにカッコ付で「交換不可」って書いてありました、笑。
罰ゲームのはずれは、その役員に手作りプレゼントって。。。

アホな役員と太鼓持ち社員のヨイショのコラボでしょうかね。

そこで、クールジャパン機構について調べて見ました。

クールジャパン機構とは


正式名称は「株式会社海外需要開拓支援機構」

クールジャパン機構は、日本の魅力ある商品・サービスの海外需要開拓に関連する支援・促進を目指し、2013年11月、法律に基づき官民ファンドとして設立されました。
「日本の魅力(クールジャパン)」を事業化し、海外需要の獲得につなげるため、「メディア・コンテンツ」、「食・サービス」、「ファッション・ライフスタイル」をはじめとする様々な分野でリスクマネーの供給を行っています。
投資対象は、政府が定める投資のガイドラインとして、以下の「支援基準」に沿って投資判断を行います。
①政策的意義 (日本の魅力を海外へ事業展開するためのリスクマネー供給であること)
②収益性確保 (経営体制、リターン、EXITの蓋然性)
③波及効果 (国内産業への裨益、企業連携、発信力、市場開拓の先駆け、共同基盤の提供)
出典:クールジャパン機構HP



クールジャパン機構って海外需要を開拓する事業に出資する「投資ファンド」だったんですね。知らなかった。。。
アニメや漫画なんかの日本の文化を海外で宣伝するために行政組織かと思ってました。
民間はどんな企業が関与しているかって言うと

クールジャパン機構の株主一覧


株主一覧(平成27年12月現在)
・アサツー ディ・ケイ
・ANAホールディングス
・エイチ・ツー・オー リテイリング
・大垣共立銀行
・京葉銀行
・ジェイティービー
・J.フロント リテイリング
・商工組合中央金庫
・大日本印刷
・太陽生命保険
・大和証券グループ本社
・髙島屋
・電通
・凸版印刷
・博報堂DYグループ
・パソナグループ
・バンダイナムコホールディングス
・フジ・メディア・ホールディングス
・みずほ銀行
・三井住友銀行
・三井住友信託銀行
・三越伊勢丹ホールディングス
・LIXILグループ
・日本政府
(50音順)
出典:クールジャパン機構HP



民間では、銀行・生保・証券、広告・テレビ、旅行・航空、百貨店、印刷、建材・住宅設備機器、エンターテイメント、人材派遣などの大手企業が結構幅広く入ってます。
業界最大手だけってわけではなさそうですが、どういう選定基準なのかな?

出資・投資案件の実績一覧


投資実績はこんな感じです。
ちなみに今日現在(7/6)で、投資実績の番号14と15が「投資案件一覧」と「事業報告書」で逆になってます。
直しといた方が良いですね。

(2014年)
1.世界に向けて日本のポップカルチャーの魅力を発信するメディア事業およびEC事業(15億円)
2.ベトナムにおけるコールドチェーン整備のための物流事業(9億2600万円)
3.マレーシアにおけるクールジャパン発信の拠点となる商業施設事業(10億7000万円)
4.中国(寧波市)におけるジャパン・エンターテイメント型の大規模商業施設事業(110億円)
5.正規版日本アニメの海外向け動画配信およびEC事業(10億円)
6.アジア地域におけるジャパン・エンタテインメント・コンテンツの創造・発信事業(10億円)
7.シンガポールにおけるジャパンフードタウン事業(7億5000万円)
8.世界主要都市(欧米豪)に日本食の魅力を発信する外食事業(20億円)
(2015年)
9.ジャパン・コンテンツの海外展開を加速する映像ローカライゼーション事業(75億円)
10.海外におけるジャパン・チャンネル事業(44億円)
11.海外におけるクリエイター人材育成スクール事業(4億5000万円)
12.米国における長崎県発「日本茶カフェ」事業(2億6000万円)
13.パリにおける日本各地の地域産品の欧州展開支援事業(1億円)
【2016年】
14.瀬戸内地域における観光産業活性化のためのファンドへLP出資(10億円)
15.中東向け日本の「食」・「農」輸出促進支援のためのファンドへLP出資(4000万米ドル)
16.訪日外国人旅行者に対応した民泊仲介サービス事業(3億円)
17.中東における日本の「食」・「小売」の多店舗展開事業(1000万豪ドル)
18.台湾・中国における日系外食企業向け食材加工事業(3億円)
19.革新的ICT ベンチャーの創出・支援を目指すファンドへLP出資(50億円)
【2017年】
20.「和」の魅力を世界に伝える日本発ファッションブランドの海外事業(8億2000万円)
21.香港における日本の青果物の輸出販売事業(3億6600万円)
22.アジア広域でのライブホール展開事業(50億円)
23.海外需要開拓を狙うベンチャー企業を支援するファンドへLP出資(有限責任組合員)(1000万米ドル)

LP出資とは


LPとは、有限責任組合員をいう。Limited Partnerの略。投資事業有限責任組合(投資事業のみを目的とし、投資事業有限責任組合契約に関する法律に基づいて組織された、無限責任組合員および有限責任組合員から成る組合)等の出資者(投資家)。組合の債務について、出資額を限度(有限責任)として、弁済の責任を負う。



現在まで投資実績は23件
総投資枠はおよそ468億6000万円です。


会社自体の収支はこんな感じ

【2017年3月期】
売上6億5829万円
経常利益▲22億5164万円
当期利益▲22億5544万円

【2016年3月期】
売上2095万円
経常利益▲14億7747万円
当期利益▲14億9008万円

まっか(赤)かですね。
まあ、事業目的からするとしょうがないですがね。

2017年3月期末の株主資本(純資産)は、まだ646億9586万円と十分ありますが、なにせ総投資枠が468億6000万円ですので、全部コケたら178億円しか残らない。
実は日本政府が2017年3月に170億円の増資をしているんですよねー。
つまり増資がなかったら純資産が8億円くらいとなる可能性があったってことです。
イヤイヤ、前期(2017年3月期)が22億円以上の赤字ですから、今期(2018年3月期)はへたすりゃ債務超過ってことも可能性としてはあります。

まあ、総投資枠っていうのは、ここまでお金を出しますよって契約ですから、未だ実際にキャッシュが出ていなくても現金を持っていなければならないので、増資が必要だったんでしょうけど。
今後、投資枠を設定するためには、現金の裏づけが必要となりますので、今期の赤字分を仮に20億円とすると、あと投資できる枠は、あと158億円くらい。
つまり、これから毎年、政府の増資が必要となるってことですね。

監査法人は東陽か。。。準大手ですが、あまり大きなクライアントは持ってないですね。

日本の魅力ある商品・サービスの海外需要開拓に関連する支援・促進という事業目的は、非常に良いとは思いますが、天下りや癒着業者が甘い汁を吸ってるってことの無いようにしてもらいたいですね。

こんなセクハラ役員と太鼓持ち社員が運営していると思うと脇の甘いファンドになってそう。。。。
なんか、あま~い匂いに誘われて、いろんな人達が集まってそうです・・・・・






                         
                                  

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