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メルカリ上場時価総額1000億円 匿名性の闇

2017/ 08/ 03
                 
8月2日発売の週刊新潮(8月10日号)に『時価総額1000億円超「メルカリ」上場は是か非か』という記事を読みました。
8月2日発売 週刊新潮8月10日号

メルカリは7月21日に東証へ上場申請を行い、年内上場を目指しています。
メルカリ

今年最大の案件とも言われており、時価総額は1000億円を超えるのではないかとされ話題をさらってます。

メルカリの特徴は匿名性の高さ


メルカリの最大の特徴・売りはその匿名性の高さだと思います。

つまり商品発送に関して、ヤフオクが購入者とのやりとりを自分で行う必要があるため発送する際には相手住所などの個人情報を入手する必要がある。
一方のメルカリは、メルカリ便を使うことによって 出品者・購入者共に相手に住所を知られることなく取引が可能です。

この匿名性の高さゆえに
・現金
・現金を折り紙にした魚のオブジェ
・現金チャージ済のsuica等のICカード
・パチンコの特殊景品  
などの問題ある出品がされるようになりました。

現金がメディアで問題になれば、suica、これが問題となればパチンコの特殊景品が出品されるというイタチごっこです。
パチンコの特殊景品なんてよく思いつくと感心します。
パチンコの各店舗で特殊景品は決まっているハズですが、どこで換金するんでしょうか?

このような問題ある出品は、多重債務者のような、「今すぐ現金を欲しい人」が、出品された現金を割高に買ってクレジットカード決済すると考えられています。
また、匿名性の高さからマネーロンダリングに使われやすいです。

さらには、セーラー服や下着類などのブルセラ関係、ゲームのアカウントの出品もあるなど、なんでもありな状況です。

週刊新潮の記事によると

「昨年3月から始まった『メルカリアッテ』というサービスは、直接お互いが会ってやり取りをするというもの。
例えば引っ越しの際に要らない冷蔵庫を受け取りに来てほしいという取引ができる。」
しかし、実際には出会い系サイトとして悪用されてもおかしくありません
確かに検索してみると、若い女性の写真と一緒に<現役女子大生とのトーク>とか、
<お食事などに同行します>といった「出品」がぞろぞろ。
値段は1000円前後となっているが、具体的には会ってからという怪しいものも。

ためしに<同行>を出品した19歳の女子大生に聞いてみると
「はっきり言って出会いを求めてくる人も相当数います。
自己紹介もなしに2人でドライブに行こうとか。
応募が来た21人のうち8人は怪しかったです。」
出典:週刊新潮8月10日号


このように、極めつけは「援助交際」の温床となる可能性もあります。

しかし、このような匿名性や自由度?の高さが受けて、アプリのダウンロード数については日米合算7,500万(日本5,000万、米国2,500万)に達しています。

そうです。実はメルカリは2014年9月にはアメリカでもサービスを開始し、瞬く間に2500万人のユーザーを獲得しているんです。
また今年2017年3月には、イギリスにも進出し、サービスを開始しています。

ジョン・ラーゲリンの経歴


スウェーデン出身。
ストックホルム商科大学修士課程修了。
東京大学大学院にも在籍していた。
NTTドコモに勤務していたこともあり、米グーグル幹部を経て
2014年にフェイスブックのバイスプレジデントに就任。
2017年6月、執行役員CBO(Chief Business Officer)としてメルカリ入社。

世界戦略を実行する柱となる人物としてこのジョン・ラーゲリンを2017年6月に雇っています。
米フェイスブックのバイス・プレジデントであるジョン・ラーゲリン氏(40)。
フェイスブックの経営会議のメンバーだった人物ですので相当な大物ですね。
母国後に加えて、英語・日本語にも堪能のようです。

メルカリは、米フェイスブック幹部のジョン・ラーゲリン氏(40)執行役員最高事業責任者(CBO)として迎えた。
同氏はメルカリ創業者の山田進太郎会長兼最高経営責任者(CEO)とともに、米国を中心とする海外事業を軌道に乗せる重責を担う。
スウェーデン出身のラーゲリン氏はNTTドコモや米グーグルを経て、2014年にフェイスブックの副社長に就任。
マーク・ザッカーバーグCEO直属の幹部約20人で組織する「Mチーム」と呼ばれる経営会議のメンバーの一人として、新規事業開発や渉外などを担当してきた。
メルカリは14年に米国に進出した。アプリのダウンロード数が2500万件に達するなど健闘している。
流ちょうな日本語を話すラーゲリン氏は日本経済新聞の取材に対し、「日本の(ネット)サービスが海外で成功するのは難しいというジンクスを破りたい」とコメント。
創業者山田氏は「グーグルとフェイスブックで培った経験と人脈を生かし、世界で成功する上で我々に足りない部分を補ってもらいたい」と述べた。
出典:6/22日経新聞



現状のメルカリの会社自体の収支はこんな感じ

:第4期【2016年6月期】
売上 122億5600万円
経常利益32億6200万円
当期利益30億1100万円

:第3期【2015年6月期】
売上42億3778万円
経常利益▲10億9996万円
当期利益▲11億459万円


2013年2月設立以降、第1期(2013年6月期)~第3期(2015年6月期)までの発足間もなくの時期は赤字決算でした。
官報によると、この第1期~第3期までの赤字累積が25億円でした。

しかし、なんと第4期(2016年6月期)で当期利益を30億円以上叩き出して設立4年で累積赤字を一掃して利益剰余金5億円となっています。
これは異例の早さといって良いと思います。

これからも、様々な問題を抱えながら成長していくポテンシャルを持っている企業と思います。
なんといっても、上場の際に公募増資を行うでしょうから、100億円単位の資金が入ってきます。

グローバル戦略に長けたジョン・ラーゲリンの加入と公募による資金獲得により海外展開を加速していくはずです。
世界へ羽ばたく可能性を秘めた数少ない日本製のIT企業となる可能性を持っており、期待が持てます。

さて、上記のような「メルカリの闇」といわれるような問題をクリアーして、世界企業と称される企業に成長していけるか楽しみです。

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