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自動運転レベルの定義 トータルリコールの世界

2017/ 08/ 15
                 
矢沢永吉の「やっちゃえNISSAN」でおなじみの日産自動車の手放し運転する映像。

確か2015年でしたか。初めてCMが流れたのは。。。

自動運転なんて、まだまだ先だと思ってましたが、先月の7月にアウディが自動運転レベル3を発売すると発表しました。

アウディA8「Traffic Jam Pilotシステム」は世界初のハンドル手放し可能な自動運転レベル3の車です。

こんなに早く手放し運転車が出るとは、驚きました。

自動運転レベルとは


自動運転には、ドライバーの関与度合により運転支援システムが一部の運転操作を行うものから、ドライバーが全く関与せず運転されるものまであります。
自動運転レベルの定義
出典:官民 ITS 構想・ロードマップ 2017

表のとおり、自動運転レベルにはレベル0~5まであり、自動ブレーキ機能がついているような車はレベル1です。
ハンドル操作や加速・減速などの複数の操作をする機能がある日産セレナ「プロパイロット」やテスラ・モデルS「オートパイロット」は自動運転レベル2です。

今回のアウディA8「Traffic Jam Pilotシステム」は、自動運転レベル3です。
自動運転は、レベル2と3では全く違うものです。
それは、「誰が車を運転するのか」という主体が、レベル2ではドライバーで、レベル3になるとシステムになるということです。

つまり、レベル2はシステムがサポートして、「ドライバーが運転する」します。
レベル3は、緊急時はドライバーが運転しますが、通常は「システムが運転する」となるのですね。

日本における自動運転化のスケジュール


2017年5月30日に公表された「官民 ITS 構想・ロードマップ 2017」によると
自動運転システムのスケジュール
自動運転による効果として大きく分けて2つ

1つ目は
交通事故の削減、交通渋滞の緩和、環境負荷の軽減など、従来の道路交通社会の抱える課題の解決

2つ目は
ドライバー不足への対応、高齢者・子供等の移動手段の確保、過疎地域での移動手段の確保

を挙げています。

確かに、完全な自動運転となれば交通事故も無くなりますし、車と車の距離や速度が一定となるので、数珠つなぎでまるで電車のような光景になるのかな?
また、今問題となっている宅配などのドライバー不足も解決するのかな?
というか、究極、タクシーの運転手やトラックのドライバーは仕事が無くなって失業するんじゃないですかね。。。

政府は民間企業による自動運転システムの市場化・サービス実現が可能となるように日本における法整備など「世界と比較して遜色のない時期(最速あるいはそれとほぼ同様の時期)」を設定したとあります。

ん?
でもこのスケジュールじゃあ、先月アウディA8のレベル3の時期が2020年代前半となってますがwww
テスラも既にレベル3が認可待ちと言われてますし。。。

まあ、政府が関与している技術ものの発表というのは、こんなものですがね。

ただ、トヨタが6月26日に東京国際フォーラムで発表した新型レクサス『LS』がレベル2のようなので、メーカー側も遅れをとってそうで心配です。
IoT、ビッグデータ、AI化の集積である自動運転システムで遅れているってことは、今後の全てで「競争に負ける」ことになりますので。。

ホンダがグーグルの子会社のWaymo(ウェイモ)社と組み、トヨタは米エヌビディア社と組みました。
開発費も巨額で変化のスピードもケタ違いに早くなっているので、単独ですべてを賄えるメーカーは無くなりました。

しかし、今後、レベル3、4、5と進んでいき、完全自動化となった時に昭和世代としては、なんか安心してシステムに運転を全て任せるというのは抵抗がありますね。

走る車の全てが「完全自動運転車」となれば、電車で移動しているのと同じになるんでしょうけど

バイクだって走っているでしょうし、クラシックカーと呼ばれる名車を自動運転にするなんてことはできないでしょう。
また、当然、運転自体を楽しむ人も多いでしょうから、一律にドライバー運転は禁止ってことは無理ですし。

ちなみに2016年5月にテスラの自動運転車が死亡事故を起こしました。

事故の概要は、テスラの自動運転モードで走行中、前方に横切るように白色のトレーラーが進入したが自動ブレーキが作動しないままトレーラーに潜り込む形で衝突した。
運転していた男性は死亡。

最初は、事故の原因が「強い日差しがトレーラーの白い車体に反射しドライバーも自動運転もその存在に気づかなかった」

っていうんで、これじゃ自動運転車なんて怖くて乗れないと思っちゃいましたが、テスラのモデルSなんで自動運転レベル2です。
つまり、そもそも自動運転ではなくてドライバー運転のサポートっていう機能ですね。

フロリダの高速道路で起こった事故ですが、2017/6に米国の国家運輸安全委員会が500ページ以上に及ぶ詳細な報告書を公表してます。
報告書によると37分間の走行中、ハンドルを握っていた時間が、25秒だった事実が判明してます。
つまりドライバーは、ほぼ手放し状態で、モデルSを運転していたことになりますね。

こわっっ。。。

まあこれで、この事故は自動運転車の機能が原因ではないことが分りました。

また、AIが進歩して、自動運転車の方が危険回避なんかについても人間が運転するよりも遥かに上手くなるという日も必ず来るでしょう。
しかし、それまでの過渡期となる期間は、人の危機回避能力の方が上ということがしばらくあるんじゃないかと思います。

自動車も完全にネットに繋がるので最近もあったようなランサムウェア(身代金ウィルス)なんかのサイバー攻撃も完全に防ぐことは難しいでしょうし

それとも、もう既にビッグデータ分析などで公道で発生するすべてのトラブルはAIで学習済もしくは学習予定なんですかね?

そこで、万一の時に何も自分でできないってことになれば、「走る棺●」ってことにもなりかねないです。
まあ万一の際に、人が咄嗟に行うトラブル対応が、あらゆる事例を学習済のAIよりも上手く操作できるかって言うとそんな人は1万人に一人もいないんでしょうけど。。。

あと、自動運転で一番に思いだすのはシュワルツネッガーのトータルリコールですが、
アウディは今年の2月にこのトータルリコールの自動運転タクシーを元にした動画広告を出してます。
トータルリコール シュワルツネッガー
Embed from Getty Images
やっぱ世界的にもインパクトのあるシーンだったんですね。。

自動運転車の影響


タクシーやトラックなどのドライバーが不要になり失業する可能性がありますが、それ以外の影響はどーなんでしょう?

まず確実なのが、教習所なんか免許関連でしょうかね。
なんせ自動運転ですから免許いらないでしょうし。

完全自動運転となれば、自動車保険が不要になりますね。
自動車事故は、自動車(もしくは自動運転システム)の製造物責任となるのでドライバーが自動車保険に入る必要がなくなります。
従って自動車保険を売る代理店が無くなるか極端に減ります。

また、事故自体も極端に減少するでしょうから、自動車修理工場が不要となります。
近所にも自動車修理工場や損保保険代理店が一杯ありますので結構影響あるのではないでしょうか?

あとは、損害保険会社自体は、ドライバー保険から製造物責任保険へシフトするので影響はあるにしても保険自体は残るでしょう。
但し、全国津々浦々にある営業所はなくなりますね。
なんせ、自動車修理工場や損保保険代理店がなくなるので営業所もあんな数はいらないでしょう。

こうして見ると結構、完全自動運転になると人がやっている仕事が奪われることになりそう。。。

過去の機械化やIT普及を例に出して、その変化により新しい仕事が生まれるので人間の仕事は減らないとも言われてます。
しかし、完全自動運転なんて、「まだまだ先の事」って思っている私のような人が大半じゃないですかね?

10年くらい先にタクシーがトータルリコールの世界になるかもしれないなんて

想像もつきません。。。。

                         
                                  

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